アスリートが時折口にする「アイスバス」とは一体なんなのでしょうか?
おそらく水風呂のようなものだと思ったのですが、単なる水風呂とは違うのか?違うとしたらどのようなものなのか?疑問に感じたので調べてみました。
また、どのような効果があるのか?についてもまとめましたので、この記事を読めば「アイスバス」について深く知ることができるかと思います。
目次
アイスバス(Ice Bath)とは?
アイスバス(Ice Bath)とは読んで字の如く、「アイスのバス」つまり「氷の風呂」です。
もちろん氷だけでなく水も入っていて、そこに浸かることで身体の冷却(アイシング)を目的としています。
アイスバスは水風呂とは違う?
アイスバスと水風呂はその温度が違います。
銭湯などにある水風呂の水温は17℃前後が一般的と言われています。
それに対してアイスバスの水温は5〜15℃とかなり低めです。
ちなみに水風呂で15℃といったらかなり冷たい部類になります。
アスリート御用達の持ち運び可能なアイスバス
アスリートが使っているような持ち運びができるポータブルアイスバスで有名どころといえば、CRYO CONTROLや、iCoolsportのアイスバスがあります。
【CRYO CONTROLのアイスバス】
この投稿をInstagramで見る
【iCoolsportのアイスバス】
この投稿をInstagramで見る
実はこれらは「アイスバス」と言っていますが、氷は使いません。
代わりにこのような冷却システムを使用して、水の温度を下げます。
この投稿をInstagramで見る
氷を用意しなくても良いというメリットはもちろん、正確な温度管理を行えるのでトップアスリート達の需要が高いです。
アイスバス(Ice Bath)スポーツ後の効果
この投稿をInstagramで見る
運動後にアイシングをするというのは広く知られているかと思います。
氷嚢や冷却スプレーを用いてアイシングをしている様子はよくご存知だと思いますが、それらは局所的にしか冷却をすることができません。
しかし、アイスバスの場合は広範囲を一気に冷却することが可能です。
この違いが多様な効果を生みます。
・疲労軽減
・筋肉痛の抑制
・リラックス効果
などがアイスバスの主な効果です。
アイスバスのスポーツ後の効果(1)疲労軽減
運動後は疲労物質や老廃物が体内に溜まっていますが、冷却により一気に血管を収縮させます。
その後、アイスバスから出ると血管が再び拡張し、その際に疲労物質や老廃物を一気に押し流します。
アイスバスのスポーツ後の効果(2)筋肉痛の抑制
運動後の筋肉は筋繊維が細かく断裂していたり、損傷している状態です。
それを冷やすことで筋肉の腫れや炎症を抑え、筋肉痛になるのを抑制します。
アイスバスのスポーツ後の効果(3)リラックス効果
運動後は交感神経が優位な状態にあり、休息や食事が取りづらい状況です。
そこにアイスバスで体温を下げると副交感神経が優位になり、リラックス。
休息や食事が取りやすい状態になります。
様々な種目で使用されているアイスバス(Ice Bath)
【日本代表】
アイスバスでリカバリーを行う選手たち。#rugbyjp #OneTeam #ARC2017 pic.twitter.com/pooOGSzmiU— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia) May 2, 2017
アイスバス(Ice Bath)は数多くのスポーツ現場で採用されており、その種目はサッカー、ラグビー、マラソン、野球、テニス、陸上…など様々です。
オリンピックや、公式大会でも採用されているれっきとしたケア方法となっています。
【まとめ】アイスバスとは?持ち運び可能でアスリートも使用|スポーツ後の効果は?
今回は「アイスバス(Ice Bath)」について解説していきました。
アスリートは練習で技術や体力の向上も大切ですが、こういったアフターケアもとても大事なトレーニングの一貫と言えそうですね!