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正解一受けたい授業に出てきた、五木寛之著の「大河の一滴」に出てくる老子の話。
哲学者である老子の弟子が老子に人生の真実について聞いた時のこと。
弟子「先生、人生の真実とは何ですか?」
老子は口を開けて「歯はあるか?」
弟子「いえ、全て抜けてありません。」
老子「では、舌はあるか?」
弟子「もちろんあります。」
老子「そういうことだ」
そう言って老子は去ります。
この意味について解説します。
要は「自分自身で考え、行動する事が真実にたどり着く方法」ということです。
歯は硬い、舌は柔らかい。
変化に応じて柔軟な思考をもったものが残るのであると。
老子がはっきりと答えを言わずに去った事で、弟子は「どういうことだろう?」
と考えました。
このことに関して、弟子は一つの答えを出します。
それは、
「美しくて硬い歯もいずれはなくなる。しかし、ぐにゃぐにゃと見てくれは気持ち悪いが、柔らかい舌はいつまでも残り続ける。つまり人生の真実というものも、美しく立派で確固たるものよりも、見た目は悪くても柔軟なものが残る。」
というものです。
老子は何も言いませんでしたが、これは紛れもなく弟子が考え、導き出した一つの答えです。
この「考える」ということこそが、人生の真実だと老子は言いたかったのです。
自分自身の人生なのだから、誰も答えを知りません。
その答えは自分自身が日々柔軟に考え、行動した先にあるのだと、老子は言いたかったのです。
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