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栗駒山噴火の歴史は?過去の被害範囲や影響が出る可能性のある場所は?

2019年5月30日午後2時から東北地方にある火山・栗駒山で噴火警戒レベルの運用が始まります。

この運用開始は火山活動が高まっているためではなく、気象庁と地元の自治体などが協議を重ねて対応がまとまったことによる運用開始ということで、周辺地域の方には誤解がないよう呼びかけが行われています。

噴火の兆候が認められていないとはいえ、今回の噴火警戒レベルの運用には「活火山であることに間違いはないので注意してね」という意味があります。

というわけで今回の警戒レベルは、いちばん低いレベル1に設定されます。

 

では、もしこの栗駒山が噴火した場合、影響や被害範囲などはどうなるのでしょうか?

今回は「栗駒山噴火の歴史は?過去の被害範囲や影響が出る可能性のある場所は?」と題して過去の栗駒山の噴火の歴史から、危険地域や影響を見ていきたいと思います。

栗駒山について

ではまず栗駒山についての情報を見ていきましょう。

栗駒山は山体が宮城県、秋田県、岩手県の三県にまたがる山で、標高は1,626m

別名を須川岳(すかわだけ)・酢川岳(すがわだけ)・大日岳(だいにちだけ)・駒ヶ岳(こまがたけ)などとも呼ばれています。

奥羽山脈に属し、栗駒国定公園や栗駒山・栃ヶ森周辺森林生態系保護地域として指定。

二百名山のひとつで、四季を通して美しい姿を見せてくれます。

栗駒山噴火の歴史は?

では、そんな美しい栗駒山の噴火の歴史はどのようなものがあるのでしょうか。

いちばん最新の噴火は1944(昭和19)年11月20日のもので、小規模な水蒸気噴火でした。

小規模とはいえ、火砕物の降下泥土の噴出、磐井川が濁って魚類に多数の被害が出るなどの影響がありました。

また、噴火地点は最高峰である大日岳の北西斜面海抜1280mで、泥土を飛ばしながら凹地を形成し、そこに水がたまり現在の「昭和湖」を形成しています。

 

それ以前の噴火としては1744(寛保3)年2月3日の噴火があります。

この噴火では磐井川が渇水して山鳴りをしながら、大木を含むラハールが流下噴煙も観測されたということです。

ラハールとは火山泥流とも呼ばれ、いわゆる土石流のようなもの。

また、剣岳では噴気活動が盛んで、東斜面では樹木の枯死があったとのことです。

影響が出る可能性のある場所は?

では現在、栗駒山が噴火した場合、どういった場所で影響が出る可能性があるのでしょうか。

調べてみました。

水蒸気噴火が発生した場合

出典:岩手県栗駒山火山ハザードマップ

昭和湖付近から水蒸気噴火が起きた場合、そこからだいたい半径2kmほどの地域には「大きな噴石が飛散する可能性」があるということです。

そして、「大崎市」「湯沢市」「東成瀬村」「一関市」「栗原市」など、半径10kmほどの地域まで「小さな噴石や火山灰が飛散する可能性」があるということです。

マグマ噴火が発生した場合

出典:岩手県栗駒山火山ハザードマップ

こちらはマグマ型の噴火が起きた場合のハザードマップです。

中心の噴火想定範囲から半径約4kmほどの地域「大きな噴石が飛散する可能性」があるということです。

水蒸気噴火よりも広範囲であることがわかります。

そして「小さな噴石や火山灰が飛散する可能性」がある地域も、水蒸気噴火よりも範囲が広く、半径約25kmほどの地域に影響がある可能性を示しています。

 

※ただし、これらはあくまでも予想です。

噴火によって発生する現象はさまざまあり、実際の噴火ではこの図と異なることもあるため注意が必要です。

その他、詳しくは岩手県栗駒山噴火ハザードマップまで。

まとめ

今回は「栗駒山噴火の歴史は?過去の被害範囲や影響が出る可能性のある場所は?」と題して書いていきましたがいかがでしたでしょうか?

火山活動は観測を続けていくことによって、ある程度噴火の兆候は掴めるものだと思うので、過去の噴火やこういった観測データを日頃から気にして、「もし噴火したらどういった行動をとればいいか。」ということを考えておくことをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございます。